歯周病治療の症例

軽度歯周病の症例 1

10代の女性でしたが歯周炎を発症しています。歯ぐきをブラッシングすると血が出るからと歯の上の方だけをケアしている状態でした。正しい方法を教え、しっかり磨くことを励行するように指導しました。

軽度歯周病の症例 1-2

同時に裏側です。歯石がはっきりみえますね。表面の白く写っているのも歯石、さらに歯ぐきの中の根の表面にまで歯石が付着している状態でした。

たくさんの歯石を除去しました。黒い歯石は歯ぐきの中の根の表面についていたもので血が混じっていたものです。

軽度歯周病の症例 1-3

治療を進めつつ指導どおりにブラッシングを続けた結果、歯茎は赤みが消え、引き締まって健康な状態になってきました。早めの治療で回復も早く、再発防止を継続されています。

軽度歯周病の症例 2

治療前

下顎の治療前の写真です。歯茎が腫れているのがわかります

治療後

歯茎の状態は良くなりました。しかし骨の再生は局所的な場合多く見られますが、水平的に骨が溶解した場合は非常に困難です。維持のためには栄養摂取、ブラッシングによる血流の促進、定期的メンテナンスが大切です。
正しいブラッシングと早め早めの治療を行っていれば防げるのが歯周病です。その意味でも私たちは定期検診とクリーニングを行う予防歯科を強く訴えています。

中等度歯周病の症例 1

治療前

虫歯もなくとてもきれいな歯です。しかし全体的に歯茎が赤く腫れており中等度の歯周病と診断されました。
正しいブラッシング指導を行ない、患者さまにも治療に取り組んでいただきました。

治療後

歯茎の腫れ、赤みが収まりました。下顎は多少のすきまができています。今後は再発させないことが大切です。

中等度歯周病の症例 2-1

治療前

この症例も我慢を続けて悪化したケース。歯と歯の間の歯肉がプックリと丸く三角形になって腫れています。ポケットの深さを測定するプローブをわずかに入れただけでも中で拡張した毛細血管壁が薄くなっており血管が破れて血が溢れ出る状態でした。他の歯にも広がっています。

治療後

上顎の腫れも減少してきました。赤みも薄れています。上顎は隙間も目立たず治療できました。

中等度歯周病の症例 2-2

奥歯はさらに悪い状態でした。歯茎ぐきが大きく膨らんでいます。歯茎の中では炎症が進行し、骨もかなり溶けってしまっているようです。腫れが骨の溶解や後退を気づかせないのです。

歯周治療後、歯周ポケット内の歯石を取り除き腫れも引きました。しかし骨が溶けていたために炎症が引いた分、歯と歯の間に隙間が広がってしまい審美性は失われます。
定期検診をしていれば防げたはずなのです。このさき露出した歯根面がむし歯を発症しやすいので注意が必要です。

重度歯周病の症例 1

重度の歯周病の外科手術で奥深い所についた(原因菌や(削除))歯石を除去しました。ここまで進行させてしまっては歯磨きはおろか、食事でも出血していたはずです。常に病原菌やその産出する毒素を唾液とともに飲み込んでいました。当然、血管から侵入した大量の歯周病菌が全身を巡り、体の血管内で血栓を作っている恐れもあります。重度はこの症例以上に悪化している状態が多いと言えます。(白黒に補正しています

治療後では、やはり歯茎が退縮しています。現段階では歯槽骨の再生は難しく、再発とむし歯の罹患に気をつけることが大切です。

この際、矢印にあるように噛みあわせの問題から犬歯が外側に押し出されていましたが、部分的に噛み合わせの調整を行なった結果、正しい位置に戻りました。

重度歯周病の症例 2-1

治療前、すでに歯が飛び出して来ています。他の歯も隙間が空き、長く見えるようになっています。歯槽骨と歯肉が退縮しているからです。歯周ポケットの深さは10mm以上。明らかな重度歯周病です。

重度歯周病の症例 2-2

外科治療(フラップ手術)を施しましたが、この歯は歯根を支える骨がすでに破壊しておりセメント質を取り除きましたが(削除)、抜歯をせざるをえない状態でした。他の歯は同時に歯根表面から歯石と汚染物を除去しました。

重度歯周病の症例 2-3

歯周病の治療後、炎症は抑まりましたが、骨自体が溶けてしまっているため歯ぐきが後退しています。抜歯した元の歯の一部をそのまま用い審美的な治療に移ります。暫間固定と言い両脇の歯と接着させ安定させます。

歯ぐきに合わせたセラミッククラウン装着後で隙間を埋め、審美的に治療しました。

重度歯周病による抜歯をせざるを得なかった臼歯です。歯周ポケットの中の根の表面に歯石がついており深いところまで歯周病菌に侵されています。

監修医師:若林健史 有田博一