歯科に専門性が必要な理由

なぜ歯科の専門性が重要なのか?

1人の患者様に複数の疾病があります。

当院で実施した企業検診の結果を御覧ください。

  • 歯磨き習慣、リンス使用等、お口のケア習慣は一般的で明らかに不十分なレベル
  • 定期検診やクリーニングを実施しているのは26%と少ない
  • 歯周病と診断を受けた4割を超え、3人に2人が出血あり、2人に1人が腫れをよく、または時折経験している
  • 口内の粘つきや口臭は8割以上が感じていた

(2017年実施)

上記のように、およそ6割の患者様に複数の疾病があることがわかりました。この複合疾病に対して、的確な治療を行うためには、その疾病に対する専門性をもった歯科医師・歯科衛生士がいることが大切なのです。

当院は各専門性の重要性を理解しています。

医療や医学の進歩はめざましく、かつての常識が覆ることが多々あります。

お口のことをすべて歯学部で学べる訳ではありません。また、昔は学ばなかった新しい専門領域もいくつもあります。歯周病学などはその代表例です。歯周病の蔓延で今では歯を抜く一番の理由は歯周病です。

また現代は虫歯だけでなく、歯周病、噛みあわせなど大きくお口とカラダの健康をそこなう複合症状が一般的になってきました。私たちの経験では三人に二人の割合でこの複合的疾患が見いだせます。きちんとした検査で問題を把握、そして絡み合った問題を解きほぐすには治療の順序とステップが大切なのです。

近年、インプラント歯周炎などの問題が起きていますが、歯周病を把握せずインプラントを行えばどうなるかは自明です。過去の治療の蓄積でガタガタになった噛みあわせにそのままセラミックを被せても問題はさらに大きくなることもあるのです。つらい、噛めない顎関節症も引き起こしかねません。

患者様へのベストを追求すると各エキスパートのチーム医療にたどり着くのです。日本ではまだこういったクリニックはほとんどないため、ご理解いただくまでに時間がかかると考えています。

また、プロフェッショナルな医師であろうとすれば、自ずと各専門学会で知見を深め、技術等も研鑽し続ける必要があります。私たちのチームはその専門性を極めようと取り組んできた医師、衛生士、技工士の集まりです。

ですから患者様のお悩みや課題にあった医師と衛生士と技工士を担当させることができるのです。