60代女性 重度歯周病で歯を失った方の入れ歯で咬合再構成した症例
患者様の年代、性別
60代 女性
治療の背景
ご自身が歯周病であると自覚していました。
下の歯もあったけど、徐々に抜けていってしまいました。
下顎のフルデンチャーは安定しないため、インプラントを入れて固定をしていました。その時はオーストラリアに旦那さんの出張でついて行ったときに治療したそうです。
歯周病であることは自分でも自覚していたそうです。
歯を失ってしまうことへの懸念がどんどんと強くなっていた矢先、下顎をインプラントオーバーデンチャーにしてしまっていたため、上に突き上げられて、上顎も崩壊してしまいました。
そこで、当院を見つけてくださって、ご来院されました。
来院時の状況
来院されたときには重度歯周病になっていました。
入れ歯にしたくなくて歯周補綴をしていたけれど、歯科ドックを行った結果、保存できる歯がない状態でした。
治療計画
歯を保存することが難しいため、総入れ歯で対応する必要があった。
そのため咬合再構成(咬み合わせを再度作ること)を目的として入れ歯を設計する方針にしました。
- 咀嚼機能の回復
- その人に適した咬み合わせを考慮する
- 審美性の回復
- 不快感を感じない入れ歯の設計
これらを目標として計画を立てました。
咀嚼機能を回復させるためには、入れ歯の安定感が重要になってくるため、インプラントを支台歯とするインプラントオーバーデンチャーでの治療で進めることに決めました。
実際の口腔内写真
インプラントを埋入し、作成した義歯をセットした口腔内の写真です。
患者さんのご要望によって、上顎にも床を入れない入れ歯を作成しました。
治療のリスク
メンテナンスを怠ってしまうと、インプラント周囲炎によって脱落してしまう可能性があります。また、インプラントオーバーデンチャーのアタッチメントは定期的に交換する必要があるので、メンテナンスをしないと入れ歯の安定感は低下してしまい、結果的に噛みにくい、違和感の原因につながってしまいます。
かかった治療期間
インプラント埋入+義歯作製 : 約3ヶ月〜6ヶ月
かかった費用
義歯 | 1,100,000円(税込) (上下) |
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インプラント | 1,925,000円(税込) (250,000円×7本) |
手術管理料 | 110,000円円(税込) |