患者様の年代、性別

70代　男性

治療の背景

下顎に保険の部分入れ歯が入っているが安定しないという理由でお悩みになられていました。患者様としては、入れ歯の固定感を獲得したい。しっかり噛めるようになりたい。と思われていたようです。

来院時の状況

まずは入れ歯に求める理想の優先順位付けをすることからはじめました。 お話を伺っていると、元々入っていた保険の入れ歯の審美性が悪かったこと、咬み心地が悪いということが不満であることがわかりました。
それらを考慮して治療計画の立案を行いました。

治療計画

年齢が高かったため、まずは機能性を中心としてどのように審美的改善を図るかの優先順位をご提案致しました。
歯の負担軽減、沈み込みの少なさ、固定感の高さにこだわる設計をたて、患者様にお伝えしていきました。

実際の口腔内写真

最初に下顎の入れ歯を金属床に変更しました。義歯を安定させるためにリンガルバーの幅に厚みをもたせて頑丈にしました。そうすると、噛んだときに沈み込みません。

審美性にも配慮し、金属床を白金加金にすることで少しでも周りと調和することを目指しました。歯に優しいクラスプ（フレキシブルタイプだから、歯に負担を書けない）にして、修理ができて長く使えるような設計にしました。
上顎はノンクラスプデンチャーにすることにしましたが、ノンクラスプは入れ歯が沈み込んでしまうことがデメリットとしてあげられます。

そのデメリットを解決する方法として、レストの部分にメタルを入れることが挙げられます。そうすると義歯が沈み込まないので、ノンクラスプデンチャーにメタルで補強をすることは必須であると言えます。

かかった治療期間

下顎 ： 3ヶ月

上顎 ： 1〜2ヶ月（症例による）

かかった費用

※その他、う蝕や歯周病がある場合は、その費用もかかります。
※検査は歯科ドックを行っています。歯科ドックの費用は27,500円（税込）です。