70代女性 歯周病の歯を保存し、コーヌステレスコープ義歯で咀嚼機能を回復した症例
患者様の年代、性別
70代 女性
治療の背景
二年半前から、下顎前歯が上顎前歯に食い込んできたそうです。
また、別の歯科医院で歯周病と言われたので、歯周病専門医での治療を希望し、当院へ来院されました。
患者さんはまず、全体診査希望されて来院されましたので、歯科ドックを行いました。
来院時の状況
上下ともに前歯がブリッジになっており、上下の臼歯部は部分義歯でした。
審美面を考慮してほしい、しっかり噛めるようにもなりたいというご要望がありました。
治療計画
歯周病に罹患していたことから、まずは残存歯の保存を目標として、歯周基本治療を行う。プラークコントロールの状況次第によってはコーヌステレスコープ義歯で進めることで、
- 残った歯の保存
- 保存した歯で噛む力を支えることができる
- 高い審美性の実現
- 内冠と外観が茶筒の原理で外れにくい
- しっかり噛める
これらの利点を得られることができるため、歯周治療を進めながら判断していくことにしました。
実際の口腔内写真
歯周治療の結果、歯茎がきちんと引き締まり、歯を保存することができました。プラークコントロールも良好だったため、コーヌステレスコープ義歯をご提案しました。
2022年現在、15年経過した今も保存した歯は残り続けています。継続的なメンテナンスによって、歯が残せなくなった場合にもスムーズに次の段階へ進めるようにしています。修理しながら使えることもコーヌステレスコープ義歯の特長です。
歯を残したおかげで力も入るようになり、見た目も変わったので現在はジムトレーニングで元気に運動されているようです。
治療のリスク
- コーヌステレスコープ義歯は内冠を被せるために歯を削ります
- 歯を保存するため、メンテナンスを怠ると歯周病になるリスクが高くなります
- 歯髄(歯の神経)をした歯を土台にした場合、一生残せるとは限りません
(何らかの理由で歯がだめになっても、修理して入れ歯の機能は維持することができます。)
かかった治療期間
- 歯周治療
- 根管治療
- 治療用義歯咬合の情報を取得
- 内冠・外観の装着
- 本義歯の作製
- 本義歯の調整
この症例では、これらすべてで1年〜1年半の期間がかかりました。
かかった費用
歯周治療 | 165,000円(税込) |
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根管治療 | 120,000円(税込) |
コーヌステレスコープデンチャー | 1,200,000円(税込) 内冠・外冠:165,000円×7 |
義歯 | 1,100,000円(税込) 上下 |